たるみ目のセルフケア方法

Kawauso/ 7月 23, 2023/ しわ たるみ/ 0 comments

なんか最近、私の顔、老けた…?

上目使いで決め顔をするたびに、まぶたが下がってしまう問題です。これはまぶたの裏にあるミューラー筋に関連しています。

ミューラー筋が伸びると、まぶたの脂肪を支えきれず、上まぶたがたるんで「老けた目」に見える可能性が高まります。もちろん、異常に伸びると眼瞼下垂という医学的な状態になり、視野が狭くなるため治療が必要となることもあります。

まぶたを開くのに関係する筋肉は、「眼瞼挙筋」と「瞼板筋」と呼ばれる2つの筋肉が存在します。瞼板筋はミューラー筋とも呼ばれ、これはドイツの生理学者Heinrich Muller博士にちなんで名付けられました。

通常、まぶたは薄く小さな「眼瞼挙筋」を収縮させて開かれています。この筋肉は途中で「挙筋腱膜」と呼ばれる薄い膜に変わり、まぶたのふちにある「瞼板」(コラーゲン繊維の塊)にくっついています。

この「挙筋腱膜」は非常に繊細で、加齢とともに伸びたり、「瞼板」から離れたり、断裂することがあります。ただし、「挙筋腱膜」が切れても弱まっても、その後ろには「ミューラー筋」が存在しています。

「ミューラー筋」は「挙筋腱膜」が切れても、まぶたの開閉を支える役割を果たし、「眼瞼挙筋」と「瞼板」を連結します。

しかし、ミューラー筋も伸びてしまうと、対処法が難しくなります。要するに、たるみ目が起こる可能性が高まります。

ミューラー筋は非常に薄い筋肉で、伸びやすく、鍛えにくい特性があります。また、ミューラー筋は自律神経の調節にも影響を及ぼします。ミューラー筋が収縮して緊張していると、交感神経が優位になり、目が開かれます。逆に、ミューラー筋が伸びていると、副交感神経が優位になり、目はリラックスします。そのため、食後などのリラックス時にまぶたが重く感じることがあります。

ミューラー筋が伸びると、常に収縮されていないと目を開けることが難しく、全身の交感神経が緊張してしまい、肩こりや頭痛の原因となることがあります。また、目が開きにくい状態を補うために、眉毛を上げようとすることがあります。眉毛を上げるのは前頭筋と呼ばれる筋肉ですが、この筋肉を過度に使うことで額にしわができたり、頭痛が発生することがあります。

さらに、視野を広げようとして首を後ろに反らせると、視野が上方に広がるため、無意識にこの動作を行うことがあります。この際、頭の後ろや首筋、肩の筋肉が緊張し、肩こりの原因になることがあります。

肩や首は顔にも影響を及ぼす筋膜を通じてつながっており、表情筋をサポートする役割も果たしています。この領域の血流が悪化すると、表情筋が適切に動かず、顔全体がたるみやすくなる可能性があります。

要するに、挙筋腱膜やミューラー筋が伸びてしまうと…

まぶたがたるんで老けた印象になる

目が沈んでくる

おでこにしわができる

肩や首がこりやすくなる

頭痛が起こりやすくなる

顔全体がたるみやすくなる

このような老化現象が次々と進行してしまう可能性があります。

ミューラー筋を過度に疲れさせないようにするためには、次のことに注意することが大切です。

パソコンのモニターを適切な高さに設定すること

上目遣いはほどほどにすること

これらの対策は、上を見る際にミューラー筋が最も緊張するため、注意が必要です。キメ顔の写真撮影など瞬間的な行為はまだ問題ありませんが、常に上目遣いをすることはミューラー筋にとって好ましくありません。ただし、パソコンのモニターが下すぎるとストレートネックや肩こりの原因となるため、適切な位置にセットすることが重要です。

メイクを落とす際に目を激しくこすらないこと

コンタクトレンズを取り外す際に下まぶたを引っ張ること

つけまつげを取る際に引っ張らないこと

夜遅くまで起きていることや長時間のコンタクトレンズの使用を避けること

目を無理に疲れさせる行為や、長時間の目の使用は、ミューラー筋を過度に緊張させ、交感神経を優位にさせることがあります。

ミューラー筋や眼瞼挙筋、挙筋腱膜がたるんでいないかどうかをチェックする方法があります。鏡の前で次のようにしてみてください。

正面を向いて目をギュッと閉じてから力を抜く

ゆっくり目を開ける際に、まぶたの動きに連動して眉毛が上がるか確認する

眉毛が4mmまで上がる場合、まだ安定していると考えられますが、それ以上の場合はたるみの兆候かもしれません。

また、目の周りをマッサージしたり、ツボ押ししたりしてケアすることも有効です。ほうれん草やブロッコリー、サニーレタス、グリーンピース、芽キャベツ、カボチャ、ブルーベリー、アサイーベリー、マキベリーなど、ルテインやアントシアニンが豊富な食品を摂取することもおすすめです。さらに、目の周りの眼輪筋を鍛えるための運動を適度に行うことも、たるみの予防に役立ちます。

老け目やたるみ目を防ぐために、今日からミューラー筋のケアを心掛けましょう!

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